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海外投資家の中国債券取引額、3月は過去最高=債券通

ロイター / 2020年4月1日 14時49分

 4月1日、中国本土と香港の債券相互取引制度「債券通(ボンドコネクト)」経由で海外投資家が3月に売買した中国債券は4782億元(675億2000万ドル)と、前月から67.7%急増し、過去最高を更新した。写真はシンガポールで2017年5月撮影(2020年 ロイター/Thomas White)

[上海 1日 ロイター] - 中国本土と香港の債券相互取引制度「債券通(ボンドコネクト)」経由で海外投資家が3月に売買した中国債券は4782億元(675億2000万ドル)と、前月から67.7%急増し、過去最高を更新した。債券通公司が1日、明らかにした。

取引注文も過去最大の5007件となり、2月の3608件を大きく上回った。中国債券のオフショア市場での保有額は公表されたデータに含まれなかった。2月末時点で同保有額は過去最高の2兆3000億元に達していた。

海外投資家はオンショア(本土市場)債券への投資を過去1年で着実に増やしてきた。人民元の安定推移や魅力的な利回り、中国債券が国際的な債券指数に採用されつつある状況が背景にある。

ただ、市場筋によると、ここ数週間は新型コロナウイルスの世界的流行で金融市場に動揺が走り、米ドルが買われるなか、中国人民元建て国債と政策銀行債は売り越しになる傾向がみられているという。市場の不安定化を受けて、一部の指数算出会社は中国債券や株式の指数組み入れを延期している。

債券通では「北向き」と呼ばれる香港からの本土債券取引は認められているが、本土の投資家が香港や海外の債券を売買する「南行き」はまだ解禁されていない。

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