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西アフリカの新型コロナ市中感染、WHOが懸念を表明

ロイター / 2020年5月1日 11時52分

 5月1日、世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局のマシディソ・モエティ事務局長は30日、多くの西アフリカ諸国における新型コロナウイルスの市中感染を懸念していると述べた。写真はスイスで1月撮影(2020年 ロイター/Denis Balibouse)

[パリ 30日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局のマシディソ・モエティ事務局長は30日、多くの西アフリカ諸国における新型コロナウイルスの市中感染を懸念していると述べた。

アフリカ・サハラ砂漠以南(サブサハラ)ではこれまでに約2万3800人の感染者が確認され、死者は900人を超えている。多くの国では一部の主要都市を対象としたロックダウン(都市封鎖)などが実施されている。

4月28日にはセネガル政府がカザマンス地方の市中感染で別の25人に感染が拡大したと発表した。

モエティ事務局長は記者会見で「一定の市中感染がみられる西アフリカを非常に懸念している」と指摘。具体的な国名には触れなかった。

人口約1600万人のセネガルでは30日時点で、新型コロナの感染者は累計で933人、死者は9人となっている。政府は既に緊急事態を宣言。学校を閉鎖し、集会や移動に制限をかけているが、感染者数は伸び続けている。

ガーナやブルキナファソといったその他の西アフリカ諸国は経済的影響への懸念からロックダウン措置を解除し始めている。

モエティ事務局長は制限の実行と解除の決定は極めて難しい政治的な判断だとしつつ、各国政府はデータを利用する必要があると述べた。

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