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米ISM製造業景気指数、5月は改善 最悪期脱出か

ロイター / 2020年6月2日 1時55分

米供給管理協会(ISM)が1日公表した5月の製造業景気指数は43.1と、2009年4月以来11年ぶりの低水準を付けた4月の41.5から上昇した。アリゾナ州フェニックスで5月撮影(2019年 ロイター/TOM BRENNER)

[ワシントン 1日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が1日公表した5月の製造業景気指数は43.1と、2009年4月以来11年ぶりの低水準を付けた4月の41.5から上昇した。

各地で事業が再開する中、景気低迷の最悪期を脱した可能性を示した。ただ失業率が高い中、新型コロナウイルスの危機からの回復は何年もかかる可能性がある。市場予想は43.0だった。

指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。製造業は米経済の11%を占める。

指数は1月以来、初めて上昇した。各連銀の製造業指数も5月に改善しており、景気が4月に底打ちしたことを示唆する。3月と4月は失業者が最低2140万人に上った。

第1・四半期の国内総生産(GDP)は年率5%減と、2007─09年の世界金融危機以来の大幅な落ち込みだった。第2・四半期GDP見通しは最大40%減となっており、1930年代の世界大恐慌以来の大幅な落ち込みが予想されている。

5月の内訳は先行指標である新規受注指数が31.8と、08年12月以来の低水準だった4月の27.1から上昇。受注残指数は38.2と、急低下した4月の37.8から改善した。

雇用指数は32.1と、1949年2月以来の低水準だった4月の27.5から改善した。

調査責任者のティモシー・フィオーレ氏は、新型コロナ危機が製造業全体に3カ月連続で打撃になったと指摘。「多くの調査対象や供給業者が月末に事業を再開し、5月は転換の月になるだろう。ただ、需要は引き続き不透明だ」と述べた。

MUFGのチーフエコノミスト、クリス・ラプキー氏は、「5月に各州で事業が再開され、経済が危機を脱したことを示しており、良いニュースだ」としながらも、急速な回復は期待できないと指摘した。

*内容を追加しました。

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