NY市場サマリー(1日)ドル下落、ナスダック・S&P続伸
ロイター / 2020年7月2日 6時32分
[1日 ロイター] - <為替> 不安定な取引の中、ドルが下落。米経済指標が全般的に堅調だった上、欧州の経済指標も改善しつつあることから、安全通貨としての需要が後退した。ただ新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかかっていないことで、ドル相場の見通しは底堅いと予想されている。
第3・四半期初日の取引となったこの日は、豪ドル、ニュージーランドドル、カナダドルなど、リスク選好度が高まった時に買われやすい通貨に対しドルが下落。ドルはユーロと英ポンドに対しても下落した。
連邦準備理事会(FRB)がこの日に公表した6月9─10日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、新型ウイルス感染拡大に起因する景気後退(リセッション)からの回復に向け、FRBがあらゆる手段を行使することに広範な合意があったことが分かった。議事要旨公表を受け、ドルは円とユーロに対し下げ幅を拡大した。
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数<=USD>は0.3%安の97.15。ドルは対円
<債券> 長期国債利回りが上昇。経済指標の改善や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が材料となった。
10年債利回り
ジャニー・モンゴメリー・スコットの債券ストラテジスト、ギー・ルバ氏は、FOMC議事要旨からイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)が早急に導入されることはないとの見方が広がり「長期債に売りが出た」と指摘した。議事要旨では、新型コロナウイルス感染拡大に起因する景気後退(リセッション)からの回復に向け、FRBがあらゆる手段を行使することに広範な合意があったことが分かった。
6月のISM製造業景気指数は52.6と、前月の43.1から上昇し、景気拡大・縮小の節目となる50を超えた。上昇は4カ月ぶりで、2019年4月以来の高水準となったほか、予想も上回った。統計を受け10年債利回りは一時0.702%に上昇。
市場では2日に発表される6月の雇用統計が注目されている。
2年債と10年債の利回り格差
<株式> ナスダック総合<.IXIC>とS&P総合500<.SPX>が続伸。国内で新型コロナウイルス感染者数は増加しているものの、安全かつ有効なワクチンが開発され、新たなロックダウン(都市封鎖)措置は回避されるとの期待が追い風となった。
ダウ平均株価<.DJI>は小反落。航空機ボーイング
製薬ファイザー
ビオンテックの米上場株
フェデックス
<金先物> 米製造業景況指数の改善を受けて売りが優勢となり、4日ぶりに反落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比20.60ドル(1.14%)安の1オンス=177 9.90ドル。
新型コロナウイルスの感染再拡大に対する懸念などを背景に、前日は約8年9カ月ぶりの高水準で清算値を確定。その後も安全資産とされる金塊買いは続き、1日未明の時間帯には一時1807.70ドルの高値を付けたが、あと利食い売りの台頭でマイナス圏に転落した。
<米原油先物> 米原油在庫の予想を上回る取り崩しを好感して反発。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比0.55ドル(1.40%)高の1バレル=39.82ドルとなった。9月物は0.58ドル高の39.92ドルだった。
米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した6月26日までの1週間の米原油在庫は、前週比720万バレル減と、取り崩し幅は市場予想(ロイター調べ)の70万バレルを大幅に上回った。これを受け、供給過剰懸念が後退し、原油買い戻しが活発に。
ドル/円 NY終値 107.46/107.49
始値 107.49
高値 107.60
安値 107.37
ユーロ/ドル NY終値 1.1250/1.1254
始値 1.1205
高値 1.1274
安値 1.1186
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 95*25.00 1.4239%
前営業日終値 96*03.00 1.4110%
10年債(指標銘柄) 17時05分 99*16.50 0.6758%
前営業日終値 99*23.50 0.6530%
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*22.25 0.3115%
前営業日終値 99*26.00 0.2880%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*29.50 0.1642%
前営業日終値 99*30.13 0.1540%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 25734.97 -77.91 -0.30 <.DJI>
前営業日終値 25812.88
ナスダック総合 10154.63 +95.86 +0.95 <.IXIC>
前営業日終値 10058.77
S&P総合500種 3115.86 +15.57 +0.50 <.SPX>
前営業日終値 3100.29
COMEX金 8月限 1779.9 ‐20.6
前営業日終値 1800.5
COMEX銀 9月限 1821.8 ‐41.9
前営業日終値 1863.7
北海ブレント 9月限 42.03 +0.76
前営業日終値 41.27
米WTI先物 8月限 39.82 +0.55
前営業日終値 39.27
CRB商品指数 139.1401 +1.1686 <.TRCCRB>
前営業日終値 137.9715
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1「人気のあのコ、待ってました!」 マクドナルドのX、次回の「ハッピーセット」ヒント画像が話題に
J-CASTニュース / 2024年8月1日 19時25分
-
2歴史的円安、転換点か=日米金融政策、逆方向に
時事通信 / 2024年8月1日 18時40分
-
3日経平均は下げ幅拡大、一時2000円超安 全面安の展開
ロイター / 2024年8月2日 10時23分
-
4日経平均株価、一時2000円超下落…3万6100円台で推移
読売新聞 / 2024年8月2日 10時1分
-
5“常温保存で大根が溶けた” 猛暑で野菜も“夏バテ” 暑さに負けない保存方法は?
日テレNEWS NNN / 2024年8月1日 19時46分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)