大手金融機関、接戦の大統領選に備え 市場混乱を警戒
ロイター / 2020年10月1日 9時30分
9月30日、大手金融機関は、11月の米大統領選結果の判明が遅れ、選挙後の数日、もしくは数週間、各国の株式や債券市場が混乱するリスクを意識し始めているという。写真は4月23日、コロナ禍のニューヨーク市で銀行の窓に貼られた「一緒に乗り越えよう」と書かれたポスター(2020年 ロイター/Eduardo Munoz)
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 大手金融機関は、11月の米大統領選結果の判明が遅れ、選挙後の数日、もしくは数週間、各国の株式や債券市場が混乱するリスクを意識し始めているという。
ここ2週間大手銀行は、大統領選の結果が僅差となり市場が混乱した場合に対応できるよう、シミュレーションを行っている。顧客に対しても、流動性や信用リスクに変化が生じても対応できるよう事前にヘッジや資金調達などで準備するようアドバイスしている。
ロイター/イプソスが25日公表した米大統領選に関する世論調査によると、激戦州6州で野党民主党のジョー・バイデン前副大統領と再選を目指すトランプ大統領が激しい攻防を繰り広げている。
選挙結果が僅差となれば、法廷闘争にもつれ込む可能性もある。そうなれば、米国政治への信頼感は低下し、経済や市場にとり計り知れない影響を及ぼす可能性がある、とBNPパリバ
JPモルガン
カラモス・インベストメンツの債券戦略部門トップのマット・フロイント氏は、売りを余儀なくされるような状況になることを避け、ボラティリティーを問題としてでなく、チャンスとして生かせるよう、十分な流動性を確保しておくことが重要だとコメントした。
米先物市場は、今後2カ月のボラティリティーが、前回2016年の選挙前後の水準の2倍になるとの見方を織り込んでいる。ただ、金融機関は前回よりも混乱にうまく対処できる見通し。新型コロナウイルスを受けて多くのスタッフはリモート勤務を行っているが、金融機関が混乱長期化に対応する技術やスタッフの体制は以前よりも整っている。
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