ユーロ圏製造業PMI、11月改定値53.8 ワクチン期待で見通し改善
ロイター / 2020年12月1日 18時47分
IHSマークイットが発表した11月のユーロ圏の製造業PMI改定値は53.8で、10月の54.8から低下した。速報値は53.6だった。写真はイタリア北部コッレーニョの工場で5月撮影(2020年 ロイター/Massimo Pinca)
[ロンドン 1日 ロイター] - IHSマークイットが発表した11月のユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は53.8で、10月の54.8から低下した。速報値は53.6だった。
新型コロナウイルスの感染再拡大を受け規制措置が再び導入され需要を冷やした。
IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「規制措置が再導入される中、製造業の景況は32カ月ぶりの高水準だった10月からやや悪化した。それでも景況拡大はを維持し、コロナ規制の経済的打撃を和らげるはずだ」と述べ、PMIは第4・四半期のユーロ圏経済が第2・四半期のような大幅な落ち込みを回避する可能性を示す材料だと指摘した。
11月は生産指数が58.4から55.3に低下した。需要も鈍化し、雇用は再び削減されたが、ワクチン開発が進展し先行きの見通しが改善、将来の生産指数は62.7から64.8に上昇し2018年3月以来の高水準となった。
「今後1年の楽観度が増し、見通しが改善した。ワクチン開発に関するニュースを受けて行動規制が緩和され、支出、特に投資が上向けば、見通しは一段と明るくなるだろう」とウィリアムソン氏は述べた。
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