カナダGDP、第3四半期は40.5%増と過去最大 都市封鎖解除で
ロイター / 2020年12月2日 1時29分
12月1日、カナダ統計局が発表した第3・四半期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前期比40.5%増と過去最大の伸びを記録した。新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するロックダウン(都市封鎖)措置が解除され、企業や店舗が活動を再開したことが寄与した。写真は2019年10月、首都オタワで(2020年 ロイター/Stephane Mahe)
[オタワ 1日 ロイター] - カナダ統計局が1日発表した第3・四半期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前期比40.5%増と過去最大の伸びを記録した。新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するロックダウン(都市封鎖)措置が解除され、企業や店舗が活動を再開したことが寄与した。
ロイターがまとめたアナリスト予想は47.6%増だった。
統計局は「第3・四半期のGDPの伸びは、住宅投資や耐久財消費、輸出が大幅に増加するなど経済再開を反映した」と指摘。ただ、新型コロナが流行する前の昨年第4・四半期を依然として5.3%下回っているとした。
一方、10月単月では速報値ベースで0.2%増と9月の0.8%増から伸びが鈍化する見込み。
カナダドルは対米ドルで0.3%高の1.2959カナダドル。
RBCのシニアエコノミスト、ネーサン・ジャンゼン氏は「第3・四半期の経済活動が急速に回復していることはすでに分かっている。足元の懸念は新型コロナ流行が加速している中で、回復がどれだけ維持できるかということだ」と述べた。
BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は「足元の焦点は第4・四半期と来年初めに何が起きるかだ」と指摘。10月が「緩やかな伸び」を示し、カナダ経済が「事業閉鎖に向けてやや勢いがあった」ことは心強いとした。
カナダでは感染第2波を受け、多くの州で新たな制限措置が課され、一部ではロックダウン(都市封鎖)措置が実施されている。
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