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ドル指数2年半ぶり安値、米追加対策期待でリスク選好上昇=NY市場

ロイター / 2020年12月2日 6時49分

12月1日、 ニューヨーク外為市場でドル指数が約2年半ぶりの安値を付けた。米国で追加経済支援策が実現するとの観測が高まったことでリスク選好度が上昇し、安全通貨と見なされるドルに売りが出た。写真は2009年11月撮影(2020年 ロイター/Rick Wilking)

[ニューヨーク 1日 ロイター] - ニューヨーク外為市場で、ドル指数が約2年半ぶりの安値を付けた。米国で追加経済支援策が実現するとの観測が高まったことでリスク選好度が上昇し、安全通貨と見なされるドルに売りが出た。

米議会の超党派グループはこの日、9080億ドルの新型コロナウイルス救済法案を提出。ホテルやレストラン、中小企業を支援する2280億ドルの追加給与保護プログラム(PPP)を含む緊急支援を3月31日まで実施する。

民主党のペロシ下院議長は、ムニューシン財務長官は、超党派の提案と民主党の案の双方を検証すると述べたと表明。ムニューシン長官とパウエル連邦準備理事会(FRB)議長はこの日に上院銀行委員会の公聴会で行った証言で、新型ウイルス感染拡大で痛手を受けている中小企業に一段の支援を実施するよう議会に呼び掛けた。

米連邦準備理事会(FRB)が15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で景気支援策を打ち出す可能性があるとの観測も、安全通貨としてのドルの重しとなると見られている。

テンパス(ワシントン)のトレーディング担当バイスプレジデント、ジョン・ドイル氏は「超党派の提案で追加経済対策が実施されるとの観測が出たことで、リスク資産が買われ、ドルが売られた」と述べた。

リスク選好度が高まった時に買われる傾向があるユーロ、英ポンド、豪ドル、ニュージーランドルなどは上昇。ユーロとニュージーランドドルは対米ドルで約2年半ぶりの高値を付けた。

終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.7%安の91.318。一時は91.263と、2018年4月下旬以来の安値を更新した。

ユーロは対ドルで1.2055ドルと、2年半ぶり高値を更新。終盤の取引では1%高の1.2049ドル。

英ポンドは対ドルで0.7%高の1.3410ドル。タイムズ・ラジオが英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)を巡る協議は集中的な最終段階に入ったと報じたことで、英ポンドは対ドルで一時、3カ月ぶり高値をつけた。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.8%安の1万8961ドル。前日の取引で過去最高値を更新していた。

ドル/円 NY午後4時 104.29/104.32

始値 104.36

高値 104.57

安値 104.30

ユーロ/ドル NY午後4時 1.2073/1.2074

始値 1.1968

高値 1.2076

安値 1.1965

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