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第3四半期の米銀行利益、上期から大幅回復 前年比では減少

ロイター / 2020年12月2日 7時52分

12月1日、 米連邦預金保険公社(FDIC)が1日に公表したデータによると、米国の銀行の第3・四半期利益は上期を大幅に上回った。ニューヨークのシティバンク前で3月撮影(2020年 ロイター/Jeenah Moon)

[ワシントン 1日 ロイター] - 米連邦預金保険公社(FDIC)が1日に公表したデータによると、米国の銀行の第3・四半期利益は上期を大幅に上回った。ただ、前年水準は下回った。

国内銀行の利益は第3・四半期に173%増加し、512億ドルに達した。前年比では10.7%減となり、約半数の銀行が前年から減益となった。

FDICのジェレナ・マクウィリアムズ会長は声明で「銀行業界は流動性を維持しながら十分な資本を備えており、パンデミックの経済的影響を今まで乗り切ってきた」と指摘した。

国内銀行の上期利益は、貸倒引当金の積み増しにより70%減少した。一方、第3・四半期の貸倒引当金は前期比76.8%減少し、利益の押し上げ要因となった。ただ、赤字銀行の割合は4.7%に上昇し、不良債権残高も7.9%増加した。

新型コロナウイルスを巡る先行き不透明感から、企業や個人は上期に2兆ドル以上を銀行に預け入れたが、第3・四半期の預金残高は1560億ドルの増加にとどまった。

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