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中国の短期金利が高止まり、7日物レポ金利は約6年ぶり高水準

ロイター / 2021年2月1日 14時27分

 中国の短期金利は引き続き高止まりしている。写真は北京の中国人民銀行(中央銀行)本店前を歩く男性。2020年2月撮影(2021年 ロイター/Jason Lee)

[上海 1日 ロイター] - 1日の中国の短期金利は引き続き高止まりしている。春節休暇を控えて現金需給がタイト化する中でも中国人民銀行(中央銀行)が流動性供給を拡大しない姿勢を見せている。

朝方の7日物レポ金利(加重平均)は3.1955%と、2015年4月以来の高水準。前営業日終値の3.1587%を約4ベーシスポイント(bp)上回っている。中盤時点では3.1713%。

1週間物の上海銀行間取引金利(SHIBOR)は3.194%。29日の3.071%から上昇し、2015年4月以来の高水準となっている。

中国人民銀行(中央銀行)は1日、期間7日のリバースレポを通じて差し引き980億元(151億7000万ドル)供給した。

1月は月間ベースで金融システムから2165億元を吸収した。これにより、金融政策スタンスが引き締め方向に転換している可能性があるとの憶測が一部で出ている。しかし、一部アナリストは現金需給のタイト化は当局が資産バブルリスクを警戒していることを示唆するものだと指摘。

SEB(シンガポール)のアジア戦略部門責任者、ユージニア・ビクトリーノ氏は「人民銀は過度なリスクテークを制限するため、短期金融市場をバランスの取れた状態で維持するとわれわれは予想している。金融政策の引き締めではなく、金融規律が金融環境をタイトな状態で維持するだろう」と述べた。

中信証券の債券研究部門責任者、明明氏は「月末効果がなくなればタイトな資金調達環境は和らぎ、資金環境は春節休暇前に安定するだろう」と語った。

流動性ストレスの兆候はオフショア市場でも出ている。リフィニティブのデータによると、日本時間正午時点で香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)のイントラデイ人民元資金枠(100億元)はほぼ使い果たされている。

翌日物レポ金利(加重平均)も高止まり。ただ、約6年ぶり高水準だった前営業日終値(3.3334%)から53bp低下し、2.7994%となった。

*内容を追加しました。

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