原油先物は小幅高、ワクチン接種進展などにらみ神経質
ロイター / 2021年2月1日 12時56分
アジア時間1日の原油先物は小幅高。安く始まったものの切り返し、ここ3カ月間の上昇分を維持している。写真は米テキサス州の油田で稼働中のポンプジャック。2018年8月撮影(2021年 ロイター/Nick Oxford)
[東京 1日 ロイター] - アジア時間1日の原油先物は小幅高。安く始まったものの切り返し、ここ3カ月間の上昇分を維持している。ただ、新型コロナウイルスワクチン接種の進展に格差がみられることや、感染者数の増加および変異種の確認が上値を抑えている。
0233GMT(日本時間午前11時33分)時点で、北海ブレント原油先物は0.10ドル高の55.14ドル。
米WTI(ウエスト・テキサス・インターメディエート)先物は0.01ドル高の1バレル=52.21ドル。両先物とも1月は8%近く上昇した。
原油価格は、新型コロナワクチン接種の開始やサウジアラビアなど主要産油国の減産を受けて上昇してきた。ただ、ワクチン接種のペースが緩慢な上、変異種への感染が急拡大していることから、パンデミック(世界的な大流行)が終わるとの楽観的な見方は後退しつつある。
それでも、臨床試験で有効性を示すワクチン候補がほかにもあることや、一部地域で感染者の減少がみられることから、ワクチン接種が進めば原油需要は上向きと期待されている。
フィッチソリューションズは、アジア太平洋および北米が主導し、全般的に需要が回復すると予想。ただ、主要市場の景気回復がはかばかしくない欧州と南米での需要回復は遅れるとの見方を示した。
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