外国軍のアフガン駐留延長へ、4月末の撤退期限以降も=NATO筋
ロイター / 2021年2月1日 13時10分
1月31日、アフガニスタンに駐留する外国軍は、反政府武装勢力タリバンが米国と昨年結んだ和平合意で撤退期限として設定された4月末以降も駐留を続ける計画。写真はNATO本部。ブリュッセルで2018年4月撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)
[イスラマバード 31日 ロイター] - アフガニスタンに駐留する外国軍は、反政府武装勢力タリバンが米国と昨年結んだ和平合意で撤退期限として設定された4月末以降も駐留を続ける計画。北大西洋条約機構(NATO)の当局者らが明らかにした。完全撤退を求めるタリバンとの緊張が高まる可能性がある。
当局者の1人はロイターに「4月末までに連合国は完全撤退しない」と言明し、「条件を満たしていない」ことが理由だとした。バイデン米政権の発足を受けて「政策が変更され、これまで支配的だった撤退の性急さが見直され、もっと計算し尽くした出口戦略になるかもしれない」と語った。
昨年2月に当時のトランプ米政権はタリバンとの和平合意に調印。タリバンが合意を順守すれば、調印から14カ月以内に米軍と同盟国軍が完全撤退すると表明した。
トランプ前政権はアフガン駐留米軍を1月までに2500人に削減している。
NATO筋によると、4月の期限後の計画について検討が行われており、2月に開かれるNATO国防相会合でも主要議題になる可能性が高いという。
アフガン政府とタリバンの和平協議は9月にカタールの首都ドーハで始まったが、国内の戦闘状態が続いている。
NATOのオアナ・ルンゲスク報道官は「必要とされるよりも長いアフガン駐留を望んでいるNATO同盟国はいないが、われわれの駐留は条件に基づいていることも明確にしてきた」と指摘。
NATOによる決定はまだ下されておらず、2月のNATO国防相会合は予見できないとした。「同盟国は引き続き全体の状況を精査し、今後について協議している」とした。
同報道官によると、アフガニスタンに駐留する米軍など外国軍兵士は約1万人に上る。
NATO筋は駐留軍の規模は5月以降もほぼ同水準にとどまる見通しだが、その先の計画は不明だとした。
米国防総省の報道官は28日、タリバンは合意を守っていないが、米政府は和平プロセスに引き続きコミットしており、今後の駐留軍の規模については決めていないと述べている。
この記事に関連するニュース
-
トランプ再選なら窮地「ウクライナ」の行く末 日本のウクライナ政策も再考が必要か
東洋経済オンライン / 2024年7月31日 9時0分
-
「クリミア上陸作戦」で停戦交渉狙うウクライナ 秋に向け軍事攻勢へ、力の立場でロシアへ呼びかけ
東洋経済オンライン / 2024年7月30日 9時0分
-
豪、トランプ陣営に接触=原潜計画の履行働き掛け
時事通信 / 2024年7月29日 6時23分
-
アフガン撤退、ウクライナ侵攻…バイデン氏、「危機の連鎖」に対処した3年半
産経ニュース / 2024年7月22日 17時48分
-
エジプト境界に監視システム設置、ガザ停戦協議で浮上 軍駐留の代案
ロイター / 2024年7月12日 21時39分
ランキング
-
1ハワイ山火事、40億ドル和解金 被災者2200人らに、基本合意
共同通信 / 2024年8月3日 19時24分
-
2米、同時多発攻撃主犯格らの司法取引破棄
AFPBB News / 2024年8月3日 11時8分
-
3「コーチと会えない」 ガザ地区侵攻 “平和の祭典”に臨むボクシング代表選手にも影響
日テレNEWS NNN / 2024年8月3日 8時15分
-
4ガザ停戦交渉へ代表団派遣か イスラエル、駆け引きの思惑
共同通信 / 2024年8月3日 19時46分
-
5オースティン国防長官、アメリカ軍に中東での態勢強化を命令…イスラエル防衛を支援
読売新聞 / 2024年8月3日 18時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)