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ミャンマー国軍トップ、暫定首相に 23年までに総選挙実施

ロイター / 2021年8月2日 8時26分

 ミャンマーの国営メディアは8月1日、新たに発足した暫定政府の首相に国軍トップのミン・アウン・フライン総司令官(写真)が就くと報じた。6月、モスクワで代表撮影(2021年 ロイター/ Alexander Zemlianichenko)

[バンコク 1日 ロイター] - ミャンマーの国営メディアは1日、新たに発足した暫定政府の首相に国軍トップのミン・アウン・フライン総司令官が就くと報じた。

ミン・アウン・フライン氏は1日に演説し、2023年までに総選挙を実施する方針を再度表明した。また、東南アジア諸国連合(ASEAN)の特使を受け入れる用意があると述べた。

同氏の演説と暫定首相就任発表は、2月のクーデターで軍が政権を掌握してからちょうど半年後となる日に行われた。今回の暫定政府は、クーデター直後に発足した国家統治評議会に代わるものとなる。

国営テレビは「国の義務を迅速かつスムーズに、そして効果的に遂行するため、国家統治評議会は暫定政府として再構成された」と伝えた。

ミン・アウン・フライン氏は演説で「2023年8月までに非常事態宣言下の規定を達成する」と述べ、民主主義を復活させると再度表明した。

クーデター後、軍事政権幹部は2年以内に総選挙を行う方針を示していたが、演説でミン・アウン・フライン氏が23年8月に言及したことで、国内メディアの一部は選挙が半年延期されたと解釈した。

ミン・アウン・フライン氏はまた、ASEANの特使と協力していく姿勢を示した。

ASEANは2日に外相会合を開く予定で、ミャンマーの混乱収拾に向けた特使の選定を目指すという。

国軍は、20年11月に実施した総選挙について、アウン・サン・スー・チー氏が率いる与党が不正を行い勝利したとし、憲法に基づき政権を掌握したと主張している。国の選挙管理委員会は不正疑惑を否定している。

クーデター後、スー・チー氏は複数の罪で訴追された。2日にはトランシーバーの不正所持と新型コロナ規制違反の裁判が再開される。

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