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中国不動産・陽光城、債権者に米ドル債交換提案 不履行回避狙い

ロイター / 2021年11月1日 15時25分

11月1日、 中国の不動産開発会社、ヤンゴー・グループ(陽光城集団)は同社の米ドル債の一部を現金と新発債の組み合わせと交換する案を債権者に示したと明らかにした。北京の建築現場で10月撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)

[上海 1日 ロイター] - 中国の不動産開発会社、ヤンゴー・グループ(陽光城集団)は1日、同社の米ドル債の一部を現金と新発債の組み合わせと交換する案を債権者に示したと明らかにした。流動性を改善し、デフォルト(債務不履行)を回避することが目的で、残る米ドル債についても条件変更に向け債権者の同意取り付けを目指している。

同社が香港取引所に提出した文書によると、既存の米ドル債1000ドル分につき、現金25ドルと1000ドル相当の新発債との交換を提案している。2023年2月および22年の1月と3月に満期となるドル債が対象で、額面の総額は7億4700万ドル。

同社は、政府の政策引き締め、クレジットイベント、消費者信頼感の悪化を背景に不動産会社の借り換えによる資金調達が断たれ、「当社の短期流動性に非常に大きな圧力が加わった」と説明。

流動性を改善し、継続企業の前提(ゴーイングコンサーン)として事業を安定化させる手段を確保し、差し迫ったデフォルトや債務および事業の全面的再編の可能性を回避する狙いがあるとした。

中国不動産開発大手の中国恒大集団の債務危機を受け、多額の債務を抱える中国の不動産部門について世界的に警戒感が強まり、恒大以外の不動産会社も資金調達の余地が狭まった。

ヤンゴーの株価は深セン市場の1日前場の取引で8%超急落。過去5営業日で25%近く下げている。

リフィニティブのデータによると、ヤンゴーは8種類の米ドル債計22億4000万ドルと14種類の人民元建て債131億元を発行済み。23年2月債(総額2億4700万ドル)の債権者は11月12日に満期前の早期償還を行う権利が付与されている。

デュレーション・ファイナンスのデータによると、同社の22年3月債は13%値下がりし、利回りは750%近くに跳ね上がった。

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