ユーロ圏製造業PMI、11月は58.4で小幅上昇 コスト高続く
ロイター / 2021年12月1日 19時7分
12月1日、 IHSマークイットが発表した11月のユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は前月から小幅上昇した。独ウォルフスブルグの自動車工場で2020年4月代表撮影(2021年 ロイター)
[ロンドン 1日 ロイター] - IHSマークイットが1日発表した11月のユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は前月から小幅上昇した。ただ、サプライチェーン(供給網)の目詰まりが悪化して生産が抑制され、原材料コストは過去20年余りで最大の上昇となった。
供給の混乱や重工業製品を運ぶ大型トラックのドライバー不足で製品は不足、製造業者は原材料確保に奔走した。
11月改定値は58.4で、10月の58.3からわずかに上昇。速報値の58.6は下回ったものの、好不況の分かれ目となる50を上回った。
生産指数は53.8で10月の53.3から上昇した。
IHSマークイットのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、「堅調なPMIの数字からは、今の製造業者の苦境は読み取れない。需要は依然強いが、サプライチェーンは懸念されるスピードで悪化が続いている」と指摘した。
原材料は売り手市場で、投入価格指数は過去最高だった前月をわずかに下回る水準だった。
一方、製造業者はコスト上昇の顧客への転嫁を進めており、産出価格指数は前月の72.6から過去最高の73.7に上昇した。
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