再送三越伊勢丹の4―6月期、高額品けん引し黒字転換 通期利益も上方修正
ロイター / 2022年8月1日 19時27分
8月1日、三越伊勢丹ホールディングスは、2023年3月期の連結営業利益を前年比2.8倍の170億円へ上方修正すると発表した。写真は伊勢丹のロゴ。2018年1月、都内で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
(第4段落の入店者数に関して表現を補いました)
[東京 1日 ロイター] - 三越伊勢丹ホールディングスが1日発表した2022年4─6月期の連結営業利益は39億円(前年同期は60億円の営業損失)と黒字に転換した。行動制限の解除に伴い、百貨店事業が大きく伸長した。通期の利益予想も上方修正した。一方、新型コロナウイルス感染の再拡大を踏まえ、売り上げ見通しは据え置いた。
22年4―6月期の連結売上高は、前年同期比14.7%増の1016億円だった。インバウンド需要が消失する中で、年間買い上げ額が上位の外商顧客などの引き合いが強かった。ラグジュアリーブランド、宝飾、時計等の高額商品が好調で、客単価はコロナ禍前の水準を上回った。
ただ、同社の広報・IR担当者は「中間層の顧客の消費は冷え込み、回復が鈍い」といい、物価高が消費者マインドに影響している、との認識を示した。
同日発表した7月の国内百貨店売上速報では、首都圏の三越伊勢丹の店舗は前年を22.2%上回った。新型コロナの再拡大に伴い、7月後半にかけて入店者数は減少したものの、上位顧客の購買増により売り上げの落ち込みを補ったという。
同社は、足元の業績や一段の経費削減を踏まえ、23年3月期の連結営業利益を前年比2.8倍の170億円へ上方修正した。従来予想の140億円から2割程度の上方修正となる。IBESがまとめたアナリスト8人による通期連結営業利益の予想平均値193億円は下回った。
国内の店頭売り上げは堅調なものの、新型コロナ感染症の再拡大による影響が不透明なことから、通期の連結売上計画は維持した。
(浦中美穂)
この記事に関連するニュース
-
中国EV「理想汽車」、販売目標を下方修正の憂鬱 当初の80万台を50万台に、営業損益は黒字回復
東洋経済オンライン / 2024年9月17日 11時0分
-
ツクルバ 2024年7月期 通期決算を発表売上高は最高値を更新し通期黒字転換、2025年7月期は売上高46%増及び営利48%増を見込む
PR TIMES / 2024年9月12日 17時45分
-
米ギャップ、5─7月期は増収増益 市場予想上回る
ロイター / 2024年8月30日 10時26分
-
米小売り大手の決算、大型セールや値下げが販売拡大に寄与、消費者にインフレ疲れの兆候(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月23日 13時0分
-
米メーシーズ、通期売上高見通しを下方修正 販促費用の増大響く
ロイター / 2024年8月22日 10時53分
ランキング
-
1「コンビニは高い」払拭目指すセブン-イレブン 松竹梅の“梅”重点強化
食品新聞 / 2024年9月20日 9時57分
-
2漁業関係者、「ぬか喜びにならなければ」=歓迎も中国側の手のひら返し警戒
時事通信 / 2024年9月20日 20時55分
-
3ほっかほっか亭「コラボ依頼して賛否」への違和感 日清食品「10分どん兵衛」の成功例に倣えるか
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 15時20分
-
4ミニストップ、外国籍の利用客に“不適切な張り紙” 「問題を重く受け止め」謝罪
ORICON NEWS / 2024年9月20日 15時53分
-
5“推しスーパー”投票 総合1位は「ヤオコー」 魚部門、品揃え部門、サービス部門も決定 それぞれの特色も【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月20日 22時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください