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財新の中国製造業PMI、10月は再び50割れ 需要減鮮明

ロイター / 2023年11月1日 14時6分

 11月1日、財新/S&Pグローバルが発表した10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5と、景況改善と悪化の境目となる50を3カ月ぶりに下回った。写真は浙江省の工場で4月撮影。提供写真(2023年 ロイター/China Daily)

[北京 1日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが1日発表した10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5と9月の50.6から低下し、景況改善と悪化の境目となる50を3カ月ぶりに下回った。市場予想の50.8も大幅に下回った。第3・四半期の国内総生産(GDP)は予想より良かったが、製造業はなお従来の想定ほど堅調ではないことが示された。

中国国家統計局が前日発表した10月の製造業PMIも49.5と9月の50.2から低下し、50を予想外に下回った。2種類の製造業PMIが予想外の悪化となったことで、製造業と全般的な景気の弱さへの懸念が改めて強まりそうだ。

ジョーンズ・ラング・ラサールのチーフエコノミスト、ブルース・パン氏は「PMIの主な圧迫要因は需要だ」と指摘。大型連休の影響で一部工場の生産が滞ったとも説明した。「第4・四半期は製造業にとって厳しい時期。工場は年内に作業を終わらせようと急ぐため、12月の生産は低調になりがちだ」などと述べた。

キャピタル・エコノミクスは、10月の鉱工業生産や利益など今月発表される経済指標が同様に弱い内容になれば、景気がこれ以上落ち込まないよう一段の措置を講じる必要があるとした。

<需要の弱さ顕著>

財新の製造業PMIでは、軟調な外需により販売の伸びが鈍化し、生産が減少した。新規輸出受注は4カ月連続で減少している。

財新智庫のエコノミスト、王哲氏は「10月の製造業は全体的に活気を欠いた」と指摘。「中国経済は底入れの兆しを見せているが、回復の基盤が盤石ではない。需要は弱く、国内外に多くの不透明感が依然としてあり、期待感が引き続き比較的弱い」とした。

生産減と低調な需要が購買活動の重しとなり、7月以来の縮小を示した。予想を下回る販売と製品出荷の遅れから、在庫は2015年9月以来の大幅増。雇用も2カ月連続で減少した。

原材料や石油の価格上昇で投入価格は9カ月ぶりの高水準を付けた。

今後1年の景況感を示す指数も再び低下し、22年9月以来の低水準を付けた。

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