中国恒大、オフショア債務と子会社株式30％の交換提案＝関係筋

11月１日、 中国不動産大手の中国恒大集団がオフショア債保有者に新たな債務再編計画を提案したことが分かった。写真は深センの同社本社で２０２１年９月撮影（２０２３年　ロイター/Aly Song）

Xie Yu　Julie Zhu

[香港　１日　ロイター] - 中国不動産大手の中国恒大集団がオフショア債保有者に新たな債務再編計画を提案したことが分かった。債務を香港上場子会社２社それぞれの約３０％株式と交換する内容となっている。関係筋２人が明らかにした。

約１９０億ドルの債権を持つオフショア債保有者が新しい条件に同意した場合、債権の大幅なヘアカット（減額）を受ける可能性が高いという。

２子会社は不動産管理の恒大物業集団と電気自動車（ＥＶ）メーカーの恒大新能源汽車集団。両社の株式は中国恒大の債務問題で今年に入ってから８０％以上値下がりしている。

合わせた時価総額は１日午前時点で約９０億香港ドル（１１億５０００万米ドル）に過ぎず、親会社の持ち分は不動産管理部門の５２％、ＥＶ部門の５９％となっている。

中国恒大からはコメントを得られなかった。

香港高等法院（高裁）は１０月３０日、中国恒大を巡る清算申し立て審理を１２月４日に延期。同社は再編計画を打ち出せなければ清算に直面することになる。