ウクライナ軍総司令官が危機感、戦局こう着でロシア軍再建の時間与える恐れ
ロイター / 2023年11月2日 8時31分
11月1日、クライナ軍のワレリー・ザルジニー総司令官は、英誌エコノミストへの寄稿記事で、ロシアとの戦争が一進一退の消耗戦に移行しつつあり、このままではロシア側に兵力再建の時間を与えてしまうと危機感を表明した。写真はドローンを準備するウクライナ軍の兵士。ウクライナ・ハリコフ州で10月30日撮影(2023年 ロイター/Alina Smutko)
[1日 ロイター] - クライナ軍のワレリー・ザルジニー総司令官は1日、英誌エコノミストへの寄稿記事で、ロシアとの戦争が一進一退の消耗戦に移行しつつあり、このままではロシア側に兵力再建の時間を与えてしまうと危機感を表明した。
ザルジニー氏は「ミサイルや砲弾といった基本的な武器は引き続き大事だ。しかしウクライナ軍はこの種の戦争で局面を打開するために鍵となる能力と技術を必要としており、最も重要なのは航空兵力だ」と説明した。
ウクライナ軍が反転攻勢を開始してほぼ5カ月が経過しているが、大量の地雷を敷設したロシアの防衛ラインをなお本格的に突破できず、冬の天候悪化とともに戦局がこう着する見通しも出てきた。
ロシア軍は現在、ウクライナ東部の幾つかの地点では逆に攻勢に出ており、ウクライナ側は空爆で送電網が破壊されて、真冬に数百万人が停電に見舞われかねないと懸念している。
こうした中でザルジニー氏は、消耗戦の危険性を強調。「これはロシアに利益をもたらし、兵力を再建して最終的にウクライナの軍と国家に脅威となるだろう」と訴えた。
同氏は、ロシアの航空優勢こそがウクライナ軍の前進を困難にしていると指摘し、ロシアの防空網を圧倒するためには大規模な無人機攻撃を遂行するべきだとの見方を示した。また西側から供給される武器では、ロシアの広大な地雷原に対応するには不十分なことが分かっているとも述べた。
さらに同氏は、ウクライナ軍が予備兵力の整備を最優先に掲げているものの、国内の訓練能力や招集対象者が限られる点などの問題については、解決に向けて鋭意努力していると明らかにした。
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