ハリス米副大統領、ＡＩリスク巡り緊急対応を呼びかけ

　１１月１日、ハリス米副大統領は、人工知能（ＡＩ）がもたらす危険から国民と民主主義を守るための緊急対応を呼びかけ、ＡＩに対する安全面の懸念に対処するための措置を発表した。ロンドンで撮影（２０２３年　ロイター/Maja Smiejkowska）

Andrew MacAskill　Martin Coulter

[ロンドン １日 ロイター] - ハリス米副大統領は１日、人工知能（ＡＩ）がもたらす危険から国民と民主主義を守るための緊急対応を呼びかけ、ＡＩに対する安全面の懸念に対処するための措置を発表した。

ロンドンの米国大使館でＡＩが個人や欧米の政治システムにもたらす危険について説明した。

ＡＩ技術は「かつて見られなかったような規模のサイバー攻撃」や「何百万もの人々の命を危険にさらす恐れのある生物兵器」を生み出す可能性があると指摘。「こうした脅威は、人類の存在自体を脅かすことから、ＡＩによる存亡の危機と呼ばれる」と説明した。

米政府はこの日、ＡＩの潜在的なリスクを評価する研究所を設立する計画を発表した。英国も先週、同様の計画を明らかにしている。