米エアバッグ部品で過去2番目規模リコールか、NHTSAが検討
ロイター / 2024年8月1日 10時52分
米道路交通安全局(NHTSA)は31日、エアバッグ用ガス発生装置「エアバッグ・インフレータ―」計5100万個に重大な安全上のリスクがあるとの判断を改めて示し、搭載した計4900万車の自動車メーカー13社にリコールを求めることを検討していると発表した。写真は2023年7月、カリフォルニア州ロサンゼルスで撮影(2024年 ロイター/Mike Blake)
David Shepardson
[ワシントン 31日 ロイター] - 米道路交通安全局(NHTSA)は31日、エアバッグ用ガス発生装置「エアバッグ・インフレータ―」計5100万個に重大な安全上のリスクがあるとの判断を改めて示し、搭載した計4900万車の自動車メーカー13社にリコールを求めることを検討していると発表した。
NHTSAは自動車メーカーに再度、30日間の回答期間を与えた。ただ、問題のエアバッグ・インフレータ―に対する判断は従来のままで、自動車メーカー側の主張を受け入れていない。このためリコール実施を正式要請すれば米国で過去2番目に大規模なリコールになる可能性がある。
エアバッグに絡む事故では1人が死亡し、7人が負傷した。原因調査は8年に及ぶ。
NHTSAは昨年9月にリコール要求の方針を決定。同10月の公聴会で、エアバッグを製造した米自動車部品メーカーのARCオートモーティブと旧デルファイ・オートモーティブ(現オートリブ傘下)がリコールを実施するべきだと主張。しかし、ゼネラル・モーターズ(GM)やトヨタ自動車、フォルクスワーゲン(VW)など自動車大手とエアバッグ2社が12月、安全性へのリスクは極めて小さいなどとしてリコール実施に反対を表明し、NHTSAはその時はリコールの正式要請を見送っていた。
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