カナダ、第2四半期は2.2%成長の見通し 製造業堅調で
ロイター / 2024年8月1日 10時55分
7月31日、 カナダ統計局が発表した実質国内総生産(GDP)の5月実績値と6月推計値に基づくと、第2・四半期の実質GDPは年率換算で2.2%増になったとみられる。オタワのスーパーで2022年11月撮影(2024年 ロイター/Carlos Osorio)
Promit Mukherjee Ismail Shakil
[オタワ 31日 ロイター] - カナダ統計局が31日発表した実質国内総生産(GDP)の5月実績値と6月推計値に基づくと、第2・四半期の実質GDPは年率換算で2.2%増になったとみられる。伸びは第1・四半期の1.7%から加速し、カナダ銀行(中央銀行)の見通し(1.5%)を上回ることになる。
第2・四半期は製造業や石油輸送部門が堅調だった一方、小売業や卸売業は低調だった。
統計局によると、実質GDPは5月に前月比0.2%増加。6月の推計値は0.1%増となった。ロイター調査では5月の実質GDPは0.1%増と予想されていた。統計局は第2・四半期のGDPを8月30日に発表する。
5月は、製造業の生産が昨年1月以降で最も大きく伸びたほか、教育サービス、ヘルスケア、社会扶助、公共部門などが好調で全体のGDPを押し上げた。半面、小売業、卸売業、鉱業、石油・ガス生産部門などは振るわなかった。
全体では20セクターのうち15セクターで生産が増加。カナダ経済の約4分の1を占める財生産部門は0.4%増、サービス部門は0.1%増だった。
カナダ商業会議所のシニアエコノミスト、アンドリュー・ディカプア氏は「カナダ経済は高金利に伴う苦痛を実感しており、特に小売業への影響が大きい」と指摘。ただ、製造業とパイプライン輸送部門が影響をある程度和らげていると述べた。
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