ベネズエラ大統領選、「不正の証拠ない」＝メキシコ大統領

　メキシコのロペスオブラドール大統領（写真）は３１日の定例記者会見で、ベネズエラ大統領選で不正が行われた証拠はないとの認識を示した。メキシコ市で６月撮影（２０２４年　ロイター／Luis Cortes）

[メキシコ市　３１日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領は３１日の定例記者会見で、ベネズエラ大統領選で不正が行われた証拠はないとの認識を示した。大統領選を巡っては、現職マドゥロ大統領の勝利が発表されたことに野党側が異議を呈したのに呼応し、ベネズエラ全土に抗議が広がっている。

ロペスオブラドール氏はまた、ベネズエラ選挙当局に対し、開票結果を全て開示して透明性を確保するよう求めた。

北米や中南米諸国が加盟する米州機構（ＯＡＳ）が、ベネズエラ大統領選を巡り３１日に開く緊急会合にメキシコは参加しないと表明。ＯＡＳは拙速に野党候補の勝利を認めたとし、「ＯＡＳの偏った姿勢に賛成できない」と述べた。

ロペスオブラドール氏は今週初め、ベネズエラの大統領選結果が完全に報告されてから、どの候補が勝者したかについて判断を示すと表明していた。