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三菱商、4─6月期は1割増益 通期据え置き「慎重に見極め」

ロイター / 2024年8月1日 15時37分

Nobuhiro Kubo

[東京 1日 ロイター] - 三菱商事が1日発表した4─6月期決算(国際会計基準)は、炭鉱の売却などで連結純利益が前年同期比1割増加した。第1・四半期が終わった時点で進ちょく率37%となったが、商品市況や事業環境が不透明な中で「慎重に見極める」として通期予想を据え置いた。

会見した野内雄三・最高財務責任者(CFO)は、中東情勢や秋の米大統領選挙などを挙げ、「事業環境が不透明な中で難しいかじ取りが求められる」と語った。大統領選は気候変動対策や金融政策が変化する可能性に注視するとしつつ、「潜在的な投資対象としての米国は非常に強い。ビジネス拡大のチャンスはしっかり狙っていきたい」と述べた。

4─6月期の純利益は前年同期比11%増の3543億円だった。為替が想定より円安で推移したことも利益を押し上げた。今後は日米の金利差が縮小していく可能性があるとし、円高方向に進んでいくとみている。

2025年3月期通期の純利益見通しは9500億円。IBESがまとめたアナリスト10人の事前予想の平均値9722億円を下回った。

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