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日本製鉄、今期事業利益予想を上方修正 マージン改善が寄与

ロイター / 2024年8月1日 16時43分

 8月1日、日本製鉄は、2025年3月期(国際会計基準)の連結事業利益を6500億円から前年比19.5%減の7000億円に上方修正した。写真は同社のロゴ。2019年3月、都内で撮影(2024年 ロイター/Yuka Obayashi)

Ritsuko Shimizu

[東京 1日 ロイター] - 日本製鉄は1日、2025年3月期(国際会計基準)の連結事業利益を6500億円から前年比19.5%減の7000億円に上方修正した。製鉄事業におけるマージン改善が寄与する。

純利益予想も3000億円から同38.1%減の3400億円に引き上げた。IBESがまとめたアナリスト10人の純利益予想の平均値3726億円は下回った。

森高弘副会長兼副社長は会見で「鉄鋼需要が未曾有に厳しい中、積み上げた努力が実を結んだ」と述べ、高炉休止を含む構造改革の効果が出ているとした。

鋼材市況低迷の原因となっている中国の動向については「底入れ感は出ていない。内需は弱く、良くない状況は長引く」とした。また、国内需要も、自動車メーカーによる認証不正の影響が出ており、回復が遅れている。今期単独粗鋼生産量は期初予想の3500万トン程度から50万トン引き下げて3450万トン程度とした。

日鉄は7月、中国の宝山鋼鉄との合弁事業を解消すると発表。日鉄の中国での生産能力は70%削減される。森副会長は、海外事業はインド、ASEAN(タイ)、米国に集中するとし「今、中国はリスクの方が高い」と指摘した。

在庫評価差など一過性の要因を除く実力ベースの事業利益は、今期7800億円を計画する。USスチールの買収を織り込まずに、25年度には9000億円以上を目指す。国内での構造対策や品種の高度化、海外事業の収益拡大が寄与するとみている。

日銀が追加利上げに踏み切ったが、同社の借り入れは100%固定金利となっており、短期的な影響はないとした。

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