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アップル、iPhone販売が予想超え 7─9月増収率は前期並みに

ロイター / 2024年8月2日 8時3分

8月1日、米アップルが発表した第3・四半期(6月29日まで)決算は市場予想を上回る増収に転じた。写真は上海のアップルストアで2023年9月撮影(2024年 ロイター/Aly Song)

Max A. Cherney Aditya Soni

[1日 ロイター] - 米アップルが1日発表した第3・四半期(6月29日まで)決算は市場予想を上回る増収に転じた。iPhoneの売り上げがアナリスト予想超えとなり、主要市場である中国での販売減を一部相殺した。

第4・四半期については前期並みの増収率を見込んだ。

第3・四半期の売上高は4.9%増の857億8000万ドルとなり、LSEGのまとめたアナリストの平均予想845億3000万ドルを上回った。アップルは第4・四半期も同程度の伸びになると見通した。

第3・四半期のiPhone売上高は0.9%減の393億ドル。アナリスト予想の2.2%減よりも減少幅は小さかった。人工知能(AI)機能の発売を前に需要が回復した。

しかし、大中華圏(グレーターチャイナ)の売上高は6.5%減の147億3000万ドルとなった。減少幅は前期の8.1%から縮小したものの、調査会社ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想(2.4%)より大幅だった。   

ルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は、為替の影響を除くと中国での売上高減少は3%未満だったと述べた。

アップルは華為技術(ファーウェイ)など現地メーカーの安価な製品に対抗するため、中国で値引きに踏み切った。

イーマーケッターのアナリスト、ジェイコブ・ボーン氏は「この四半期はiPhoneの値引きが売上高を押し上げたとみられるが、アップルの今後の成功はAI開発コストの抑制と、AIを使った新機能が価格に敏感な消費者の端末買い換えを促すかどうかという2つの要因にかかっている」と指摘した。

アナリストは、9月発売が予想されるiPhone16シリーズのアップグレードサイクルが好調に推移するとみている。アップルは6月の開発者会議で、AI機能「アップルインテリジェンス」搭載の製品やサービスを発表した。同機能を利用するには、iPhone15Pro以上の高機能機種が必要であり、消費者の買い替えを促す可能性がある。

マエストリ氏はAIアプリケーションの構築と運用に絡むコストは時に負担が大きいが、同社は「非常に良好な粗利益率」を維持していると述べた。

第3・四半期の1株利益は1.40ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想の1.35ドルを上回った。

アプリ販売や音楽配信などサービス部門の売上高は14.1%増の242億1000万ドルで、アナリスト予想の240億1000万ドルを上回った。

Mac(マック)の売上高は2.5%増の70億1000万ドル。予想は70億2000万ドルだった。

iPad部門の売上高は23.7%増の71億6000万ドルで、アナリスト予想の66億1000万ドルを上回った。AI機能のための半導体を搭載した新型「iPad Pro」などを5月に発売した。

アップルウオッチやエアポッズなどウェアラブル部門の売上高は2.3%減の81億ドル。アナリスト予想は77億9000万ドルだった。

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