米アマゾン、売上高見通しさえず株価下落 消費者の慎重姿勢指摘
ロイター / 2024年8月2日 7時47分
8月1日、 米アマゾン・ドット・コムは第3・四半期の売上高が1540億─1585億ドルのレンジになるという見通しを示した。写真は仏北部の同社物流施設で2023年1月撮影(2024年 ロイター/Pascal Rossignol)
Greg Bensinger Deborah Mary Sophia
[1日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムが1日発表した第2・四半期決算は利益とクラウドコンピューティング事業の売上高が市場予想を上回ったものの、第3・四半期の売上高見通しがさえず、株価は引け後の時間外取引で下落した。消費者がより低価格の商品を求めて支出に慎重になっているという。
第3・四半期の売上高は1540億─1585億ドルのレンジになる見通し。市場予想平均は1582億4000万ドル。
ブライアン・オルサブスキー最高財務責任者(CFO)は記者団との電話会見で「消費者はセール品を求めている」と述べ、低価格帯の商品が活発に売れていると指摘した。
アマゾンの第2・四半期オンラインストア売上高は5%増の554億ドルで、第1・四半期の7%増から伸びが鈍化した。
Mサイエンスのアナリスト、チャールズ・ロジャーズ氏は「クラウドの再加速という点では引き続き勢いがあり、よりポジティブな見方につながるだろうが、小売り面が今の株価の重しになっている」と語った。
アマゾンは競合他社と同様、人工知能(AI)関連の設備投資を増やしている。オルサブスキー氏は今年上期の支出が約305億ドルだったと述べ、第2・四半期の投資額が165億ドル程度だったことを示唆した。
クラウドサービス部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高は19%増の263億ドルで、市場予想の259億5000万ドルを上回った。
広告事業の売上高は20%増の128億ドルとなったが、市場予想の130億ドルを下回った。
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