米CVS、小売り事業と保険事業への会社分割を検討=情報筋
ロイター / 2024年10月1日 10時20分
米薬局チェーン・薬剤給付管理(PBM)大手、CVSヘルスは会社分割によって小売り事業と保険事業を分離することなどを検討していることが分かった。写真は2022年5月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米薬局チェーン・薬剤給付管理(PBM)大手、CVSヘルスは会社分割によって小売り事業と保険事業を分離することなどを検討していることが分かった。関係筋はロイターに対し、CVSが経営難に陥っていることへの投資家からのプレッシャーを背景に、会社分割などの経営再建策を検討していると語った。
情報筋は匿名を条件に、小売り事業と保険事業の分離が有効かどうかを含め、CVSが過去数週間に財務アドバイザーとさまざまな選択肢を議論していると明らかにした。
小売り事業と保険事業を分割する可能性を含めた計画は取締役会でも協議しており、情報筋はCVSが最善の方策をまだ決定していないと説明した。
情報筋によると、CVSは2つの株式公開企業ができる可能性のある会社分割を進める場合、医療プランの薬剤給付管理を手がけるPBM部門を小売り事業に置くべきか、保険事業の傘下で手がけるべきかについても議論している。
CVSの広報担当者は、選択肢を検討するために協議を進めているかどうかについてはコメントを避けた。
CVSは2017年に米医療保険大手エトナを700億ドルで買収することで合意して事業規模を拡大したが、1963年の創業後で最も困難な時期の1つを乗り切るために事実上の解体策を検討することになった。
CVSは今年8月、2024年通期決算の利益見通しを四半期連続で下方修正しており、ヘッジファンドのグレンビュー・キャピタル・マネジメントなどの投資家が業績改善のために改革を迫っているとされる。
昨年末時点で時価総額が約790億ドルで、約580億ドルの長期負債残高を抱えるCVSは今年8月、24年通期の1株当たり利益予想を6.40―6.50ドルとし、従来予想の7.00ドルから引き下げた。
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