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オーストリア、下院第1党の極右自由党は孤立 大統領も批判的

ロイター / 2024年10月1日 10時45分

オーストリアで29日に投開票された国民議会(下院、183議席)選は、極右の親ロシア政党、自由党が29%の得票率で第1党となったが、他の政党が自由党との連立政権樹立に否定的なため、同党は孤立している。写真はファン・デア・ベレン大統領。2024年9月、ウィーンで撮影(2024年 ロイター/Leonhard Foeger)

Francois Murphy

[ウィーン 30日 ロイター] - オーストリアで29日に投開票された国民議会(下院、183議席)選は、極右の親ロシア政党、自由党が29%の得票率で第1党となったが、他の政党が自由党との連立政権樹立に否定的なため、同党は孤立している。ファン・デア・ベレン大統領も自由党に対して批判的なことから、政権協議は難航しそうだ。

欧州連合(EU)懐疑派の自由党は今回初めて第1党の座に就いたが、獲得議席は過半数を大幅に下回った。そのため政権樹立には他党との連立が不可欠だが、他党の幹部はいずれも自由党との連立を拒否している。

環境政党、緑の党の元党首であるファン・デア・ベレン氏は昨年、自由党がロシアによるウクライナ侵攻を非難せず、対ロシア制裁に反対したとして自由党に対する懸念を表明しており、同党のキクル党首の首相指名に否定的な姿勢も示している。

キクル氏はファン・デア・ベレン氏に、従来の慣行に従って第1党に政権を樹立させるよう求めているが、ファン・デア・ベレン氏はそのような義務はないと反論。憲法の専門家も同氏の主張を支持している。

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