マレーシア、国家クラウド政策とＡＩ規制策定 「ＡＩハブ目指す」

１０月１日、マレーシアのアンワル首相は国家的なクラウド政策を策定し、ＡＩ（人工知能）の倫理的利用を奨励する規制を導入すると表明した。マレーシアには、クラウドやＡＩ関連のインフラ構築で世界のハイテク企業の投資が相次いでいる。写真はコンピューターのマザーボード上のＡＩの文字とロボットの手。２０２３年６月撮影（２０２４年　ロイター/Dado Ruvic）

［クアラルンプール　１日　ロイター］ - マレーシアのアンワル首相は１日、国家的なクラウド政策を策定し、ＡＩ（人工知能）の倫理的利用を奨励する規制を導入すると表明した。マレーシアには、クラウドやＡＩ関連のインフラ構築で世界のハイテク企業の投資が相次いでいる。

グーグルのデータセンター起工式で述べた。国家クラウド政策については、公共サービスの革新と効率化、経済競争力と成長、ユーザーの信頼とデータセキュリティーの強化、デジタル包摂を通じた市民のエンパワーメントの４つの中核分野に焦点を当てると述べた。

国家ＡＩ局を設置し、今後１２カ月以内に倫理的で持続可能なＡＩ導入を増やすことを目的とする規制の枠組み、５カ年技術行動計画の完成を含むイニシアチブの調整にあたるとした。

「マレーシアをＡＩハブ（中核拠点）にすることを目指す。強靭（きょうじん）で安全なデジタルインフラ構築でテックパートナーからの投資が非常に重要になる」と述べた。

グーグルは２０億ドル投じてマレーシアにデータセンターやクラウド関連施設を建設する。同社は１日、同国で２万６５００人の雇用が創出され、２０３０年までに同国で３０億ドル以上の経済効果を期待できるとの見通しを示した。