インド製造業ＰＭＩ、9月は56.5 8カ月ぶり低水準

Anant Chandak

[ベンガルール １日 ロイター] - Ｓ＆Ｐグローバルがまとめた９月のＨＳＢＣインド製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）確報値は５６．５で、１月以来の低水準だった。速報値の５６．７から小幅に下方改定された。８月は５７．５。

インドの４─６月の国内総生産（ＧＤＰ）は６．７％増に減速、製造業の伸びは６月以降鈍化している。

ただ、好不況の分かれ目となる５０は２０２１年７月以降上回っている。

ＨＳＢＣのチーフ・インドエコノミスト、プランジュル・バンダリ氏は「インドの製造業の勢いは、夏場の非常に力強い成長から９月は軟化した」と指摘した。

新規受注指数は依然堅調ながら昨年１２月以来の小幅な伸び。生産指数は８カ月ぶり低水準だった。

外需はより大きな打撃を受け、輸出の伸びは１年半ぶり低水準まで鈍化した。調査対象となった企業のうち、海外からの受注が増加したと回答したのはわずか６％だった。

企業のセンチメントを示す指数はやや悪化し、今後１年間の企業の楽観的な見方を示す将来の生産指数は２０２３年４月以来の低水準に落ち込んだ。雇用創出は６カ月ぶりの低水準だった。