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米国株式市場=下落、中東緊迫化受け 防衛関連株には買い

ロイター / 2024年10月2日 6時50分

米国株式市場は下落して取引を終えた。2019年9月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

Caroline Valetkevitch

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。イランによるイスラエルへのミサイル発射を受け、投資家の警戒感が高まった。ナスダック総合は1%超安となった。

一方、中東情勢の緊迫化を背景に、防衛関連株は買われ、宇宙航空・防衛指数は過去最高値に上昇した。

イランはレバノンの親イラン武装組織ヒズボラに対するイスラエルの軍事行動への報復として、イスラエルに弾道ミサイルを発射。米ホワイトハウスの国家安全保障会議は、バイデン大統領が米軍にイスラエル防衛を支援しミサイルを撃墜するよう指示したと発表した。

防衛大手ノースロップ・グラマンは3%上昇、ロッキード・マーチンは3.6%上昇した。公益事業株は0.8%高。

原油価格の上昇を背景にエネルギー株も買われ、エクソンモービルは2.3%高となった。

航空株は下落し、デルタ航空は1.6%安。

中東のニュースを受けてリスク回避ムードが広がったが、主要株価3指数は日中安値からは切り返して終了した。

チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は「事態がさらにエスカレートすれば、どこまで進むか分からないため、市場の弱さは続くだろう」と語った。

投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は上昇した。

この日発表された8月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が32万9000件増の804万件だった。2カ月連続で減少した後に予想外に増加したものの、雇用は軟調で労働市場の減速が示された。

米供給管理協会(ISM)が1日に発表した9月の製造業景気指数は47.2と、前月から横ばいとなり、拡大・縮小の分岐点となる50を6カ月連続で下回った。

3日発表の失業保険申請件数と4日発表の雇用統計を控えた慎重ムードも漂っていた。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.32対1の比率で上回った。ナスダックでも2.36対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は131億6000万株。直近20営業日の平均は119億8000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 42156.97 -173.18 -0.41 42262.97 42322.36 41945.63

前営業日終値 42330.15

ナスダック総合 17910.36 -278.81 -1.53 18154.94 18162.72 17779.77

前営業日終値 18189.17

S&P総合500種 5708.75 -53.73 -0.93 5757.73 5757.73 5681.28

前営業日終値 5762.48

ダウ輸送株20種 16103.86 -190.64 -1.17

ダウ公共株15種 1065.16 +5.16 +0.49

フィラデルフィア半導体 5024.94 -148.11 -2.86

VIX指数 19.26 +2.53 +15.12

S&P一般消費財 1597.25 -8.16 -0.51

S&P素材 605.75 -1.95 -0.32

S&P工業 1146.94 -0.12 -0.01

S&P主要消費財 885.40 -2.38 -0.27

S&P金融 750.04 -4.12 -0.55

S&P不動産 278.62 -1.84 -0.66

S&Pエネルギー 691.59 +15.12 +2.23

S&Pヘルスケア 1787.40 -9.08 -0.51

S&P通信サービス 315.85 +1.25 +0.40

S&P情報技術 4286.71 -117.01 -2.66

S&P公益事業 413.59 +3.31 +0.81

NYSE出来高 10.41億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 38195 - 575 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 38030 - 740 大阪比

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