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スイス中銀新総裁、マイナス金利復活の可能性否定せず

ロイター / 2024年10月2日 8時1分

 10月1日、スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のシュレーゲル新総裁は、物価下振れリスクが高まる状況で、マイナス金利を復活させる可能性があるとの見方を示した。9月26日撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)

[ベリンツォーナ(スイス) 1日 ロイター] - スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のシュレーゲル新総裁は1日、物価下振れリスクが高まる状況で、マイナス金利を復活させる可能性があるとの見方を示した。

SNBは先週の会合で今年3回目の利下げを決めた上で、場合によってはさらなる緩和を行う姿勢をにじませた。ただ既に政策金利が1.0%まで低下しているため、追加利下げや、それを通じたスイスフラン高抑制に動ける余地が乏しくなっている。

こうした中でシュレーゲル氏は、総裁就任後初めて公式発言をする場となったこの日のイベントで、SNBが2022年9月に解除したマイナス金利政策の再導入を検討するかと聞かれると「われわれはいかなる手段も否定できない。マイナス金利もまた排除できない」と語った。

シュレーゲル氏は物価上昇率について、SNBが目標とする0-2%のレンジを上回るよりも、下回るリスクの方が大きいことは間違いないと明言。SNBは、物価安定の使命達成を通じてスイスの経済と社会に最も大きな貢献ができると強調した。

スイスの8月物価上昇率は1.1%に鈍化し、15カ月連続でSNBの目標圏に収まっている。SNBによると、来年は0.6%、2026年も0.7%と低調に推移する見通しだ。

市場は現在、SNBが次回12月の会合で政策金利を0.75%に引き下げる確率は85%と見込んでいる。

シュレーゲル氏は、スイスフラン高に関して輸出企業には逆風になると認めつつも、企業が直面する一番の問題は外需の低迷だと指摘した。

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