米原油先物1ドル超上昇、中東情勢の緊迫化受け

　１０月２日、アジア時間序盤の米原油先物は１ドル超上昇。イランがイスラエルに向けて弾道ミサイルを発射したことを受け、中東の原油供給に混乱が生じるとの懸念が高まった。２０１４年１０月、カリフォルニア州の生産施設で撮影（２０２４年　ロイター/Lucy Nicholson）

[東京 ２日 ロイター] - アジア時間序盤の米原油先物は１ドル超上昇。イランがイスラエルに向けて弾道ミサイルを発射したことを受け、中東の原油供給に混乱が生じるとの懸念が高まった。

米ＷＴＩ原油先物は１日２２５４ＧＭＴ（日本時間２日午前７時５４分）時点で１．０９ドル（１．５６％）高の１バレル＝７０．９２ドル。北海ブレント先物は日本時間午前９時に取引を再開する。

イランは１日、イスラエルに向けて弾道ミサイルを発射したと発表した。レバノンの親イラン武装組織ヒズボラに対する軍事行動への報復攻撃という。イスラエル側は１８０発を超えるミサイル攻撃を受け、防空システムで迎撃を行ったと発表した。

ＡＮＺリサーチは「石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）加盟国イランの直接関与は原油供給混乱の可能性を高める」と指摘した。ＡＮＺによると、イランの８月の産油量は日量３７０万バレルと６年ぶり高水準に達していた。