米マスターカード、第3四半期利益は市場予想上回る 消費堅調で
ロイター / 2024年11月1日 10時10分
10月31日、米クレジットカード大手マスターカードが発表した2024年第3・四半期決算は、調整後の1株利益が3.89ドルとなり、LSEGが集計した市場予想の3.74ドルを上回った。写真はマスターカードのロゴ。2月、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
Niket Nishant Vedant Vinayak Vichare
[31日 ロイター] - 米クレジットカード大手マスターカードが31日発表した2024年第3・四半期決算は、調整後の1株利益が3.89ドルとなり、LSEGが集計した市場予想の3.74ドルを上回った。経済の安定が顧客の支出拡大を後押しした。
第3・四半期の純利益は前年同期比2%増の33億ドル。売上高は13%増の74億ドルだった。
これまでの傾向では、モバイル決済や不正防止といった付加価値を提供するサービスなどがクレジットカード事業を補完する形で比較的堅調に推移している。
決済ネットワーク事業の売上高は第3・四半期に11%増加。付加価値サービス・ソリューション事業の売上高は19%増え、全体の37%を占めた。
同社のマイケル・ミーバック最高経営責任者(CEO)は第3・四半期の業績について「健全な消費支出に加え、当社の付加価値サービス・ソリューション事業に対して続いている根強い需要を反映した」と説明した
エドワード・ジョーンズのアナリスト、ローガン・パーク氏は「マスターカードは、デジタル・国際市場で予想される力強い成長に基づけば、一段と高いバリュエーションで評価されるに値する」と述べた。
だがマスターカードは、欧州連合(EU)において競争を阻害するとされる慣行を巡る幅広い調査に関連する書類の提出を欧州委員会から求められたと公表したことを受け、株価は値下がりした。
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