村田製作所4―9月期営業益13%増、AI関連けん引 円安で上積み
ロイター / 2024年11月1日 16時31分
11月1日、村田製作所は、2024年4―9月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年同期比13.9%増の1581億円になったと発表した。写真は村田製作所のロゴで、2017年10月に千葉・幕張メッセで撮影(2024年 ロイター/Toru Hanai)
Ritsuko Shimizu
[東京 1日 ロイター] - 村田製作所は1日、2024年4―9月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年同期比13.9%増の1581億円になったと発表した。会社計画の1540億円を超えた。データセンターなどAI(人工知能)関連がけん引しているほか、為替円安も寄与した。
中島規巨社長は会見で「為替影響を考えると、決して喜べる決算にはなっていない。為替影響を除くとほぼ想定通りの売上高にとどまっている」と述べた。
AIサーバーを中心にコンピュータ向けの4―9月期の売上収益は前年同期比46.2%増加した。中島社長は「AIサーバーはまだ全体のサーバーの15%程度で黎明期。数年は2―3倍のペースで成長する」との見方を示した。
一方、電動化などのモビリティ分野は、欧米市場で想定を下回っているという。エンジンよりは需要が大きいものの、足元ではインフラの普及期にあたっており、緩やかな成長にとどまっているとみている。ただ、インフラの整備が整えば「中長期には必ず成長する市場」と位置付けた。
25年3月期の連結営業利益予想は前年比39.2%増の3000億円を据え置いた。IBESがまとめたアナリスト18人のコンセンサス予想の平均値は3307億円で、会社予想はこれを下回った。
中島社長は、EVを含めて自動車の生産台数が予想比下振れる一方で、AI関連が期初比上振れており、全体の業績見通しを変更していない、と説明した。
通期業績予想の前提為替レートは1ドル=145円。
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