日経平均は大幅続落、連休前に手じまい 日銀利上げの警戒くすぶる
ロイター / 2024年11月1日 15時34分
11月1日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比1027円58銭安の3万8053円67銭と続落して取引を終えた。写真は都内にある東京証券取引所で2020年10月撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比1027円58銭安の3万8053円67銭と続落して取引を終えた。来週にかけて複数の大型イベントが予定される中、国内の3連休を控えた週末とあって手じまいが優勢だった。日銀の植田和男総裁が前日の会見で12月の追加利上げに含みを持たせたとの警戒感もくすぶり、一時1100円超安に下落し心理的節目の3万8000円を下回る場面もあった。
今晩には米雇用統計、来週には米大統領選挙や米連邦公開市場委員会(FOMC)と重要イベントが控える中、国内ではあすから3連休となることもあり「積極的にポジションとりにいくようなタイミングではない」(三木証券の北沢淳商品部投資情報グループ次長)との声があった。
買い手に乏しい中、前日の米ハイテク株安や為替の円高基調が嫌気され、幅広く売りが広がった。日経平均は576円安で寄り付いた後も終日、下値を切り下げ続けた。大引け前には前営業日比で一時1134円安の3万7946円66銭に下落した。
日銀による早期の追加利上げへの警戒感もくすぶった。植田総裁が前日の会見で、利上げペースを巡ってこれまで用いてきた「時間的な余裕がある」との文言を封印する意向を示したことで、市場では12月の利上げに含みを持たせたとの受け止めが聞かれた。
一方、決算などを手掛かりにした個別物色は活発だった。三菱電機やパナソニック ホールディングス、旭化成が買われた一方、レーザーテックやSUBARUは急落。傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングス株の下落が嫌気されたソフトバンクグループも売られた。
TOPIXは1.9%安の2644.26ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.9%安の1360.83ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆4905億8700万円だった。
東証33業種では、値上がりはガラス・土石製品の1業種のみだった。値下がりは非鉄金属や輸送用機器、電気機器など32業種だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.64%安の619.96ポイントと5日ぶりに反落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが219銘柄(13%)、値下がりは1404銘柄(85%)、変わらずは23銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38053.67 -1027.5 38504. 37,946
8 35 .66─38
,512.8
3
TOPIX 2644.26 -51.25 2659.9 2,638.
2 30─2,6
71.70
プライム指数 1360.83 -26.39 1369.4 1,357.
78─1,3
74.85
スタンダード指数 1211.29 -13.33 1215.4 1,211.
2 29─1,2
17.35
グロース指数 794.83 -12.24 797.31 794.26
─799.5
2
グロース250指 619.96 -10.32 622.09 619.45
数 ─624.0
5
東証出来高(万株 199628 東証売買代金( 44905.
) 億円) 87
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