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GPIF、7―9月期は9.1兆円の赤字 4四半期ぶりマイナス運用

ロイター / 2024年11月1日 17時25分

 11月1日、公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が発表した2024年7―9月期の運用損益は、9兆1277億円の赤字だった。写真は、GPIFのロゴ。都内で2018年11月撮影(2024年 ロイター/Toru Hanai)

Miho Uranaka

[東京 1日 ロイター] - 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が1日に発表した2024年7―9月期の運用損益は、9兆1277億円の赤字だった。収益率はマイナス3.57%。マイナス運用は23年7ー9月期以来。

国内外の金利差が縮小し円高が進んだことや、日本株の回復が限定的だったことが影響した。

資産別の収益率は国内株式がマイナス4.92%、外国株式がマイナス5.35%、国内債券がプラス1.42%、外国債券がマイナス5.51%だった。

自主運用を始めた01年度からの累積収益額は153兆6431億円で、6月末の162兆7708億円から縮小した。運用資産額は248兆2274億円だった。

年金特別会計が管理する資産を含む積立金全体の保有比率内訳は9月末時点で国内債券26.74%、外国債券24.30%、国内株式23.98%、外国株式24.98%。

GPIFの宮園雅敬理事長は、7-9月期実績の背景について「日銀が7月に政策金利を引き上げた一方、米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が9月に利下げを行ったことなどから、結果として国内外の長期金利は低下(債券価格は上昇)した」と指摘。「金融政策の方向性の違いから国内外の金利差が縮小したため、為替は対ドル・対ユーロともに円高となった」と説明した。

株式市場については、「米国で景気がソフトランディング(軟着陸)するとの見方が強まり株価が上昇した一方で、日本では8月の大幅な下落とその後の持ち直しが見られる中で円高が進んだことなどから株価は下落し、国内外の主要な株価指数は強弱まちまちな結果となった」と述べた。

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