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米ISM製造業景気指数、2月は3年ぶり高水準 価格も上昇

ロイター / 2021年3月2日 3時15分

米供給管理協会(ISM)が1日発表した2月の製造業景気指数は60.8と、2018年2月以来、3年ぶりの高水準を付けた。テネシー州にある工場のようす。2月撮影(2021年 ロイター)

[ワシントン 1日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が1日発表した2月の製造業景気指数は60.8と、2018年2月以来、3年ぶりの高水準を付けた。新規受注の伸びが加速した。ただ新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が続く中、製造業者は依然として原材料やその他の材料の値上がりに直面している。市場予想は58.8だった。

1月の製造業景気指数は58.7だった。指数は50が景気拡大・縮小の節目となり、製造業は米経済の11.9%を占める。

製造業景気指数は、世界的な半導体チップの不足が自動車製造に打撃となる中でも上昇。ただ新型コロナ危機が始まり1年となる中、サプライチェーン(供給網)に弊害が生じ、製造業者の費用が上がっている。価格指数は86.0と、1月の82.1から上昇し、08年7月以来の高水準となった。

新規受注指数は64.8と、1月の61.1から上昇した。輸出や受注残も大幅に上昇した。これを受け、製造業者の雇用が加速し、雇用指数は54.4と19年3月以来の高水準を付けた。1月は52.6だった。

ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、ライアン・スウィート氏は「製造業の動きは順調だが、供給網の混乱、納期の遅れ、半導体の世界的な不足により、今後数カ月間はスムーズな流れとはいかないだろう」と述べた。

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