FF金利、月末要因で0.05%に低下 回復すればFRB対応の公算小
ロイター / 2021年6月2日 6時8分
5月31日の米フェデラル・ファンド実効金利(EFFR)が0.06%から0.05%に低下し、2020年4月に付けた過去最低の0.04%に近づいた。ただ、低水準にとどまらない限り、米連邦準備理事会(FRB)が対応する可能性は低いとみられている。写真は2020年5月、ワシントンのFRB (2021年 ロイター/Kevin Lamarque)
[シカゴ 1日 ロイター] - 5月31日の米フェデラル・ファンド実効金利(EFFR)が0.06%から0.05%に低下し、2020年4月に付けた過去最低の0.04%に近づいた。ただ、低水準にとどまらない限り、米連邦準備理事会(FRB)が対応する可能性は低いとみられている。
EFFRは東部時間で翌日の午前9時に発表される。EFFRは4月下旬に0.05%に低下した後、5月上旬には0.06%に上昇し、28日まで同水準を維持していた。
TDセキュリティーズの米金利シニアストラテジスト、ジェナディティー・ゴールドバーグ氏は、今回の低下は月末要因とした上で、「月末を過ぎても0.05%が続くようであれば、FRBは6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で超過準備に適用する付利金利(IOER)と翌日物リバースレポ金利(RRP)を引き上げる可能性がある。ただ、0.06%に再び上昇すれば、FRBはまだ引き上げを検討しないだろう」と述べた。
IOERは現在0.10%、RRPは0%となっている。両金利は主要政策金利のFF金利を誘導目標のレンジ内に抑えるのを助けている。次回のFOMCは6月15─16日に開催される。
また、過剰な資金供給による短期金利への圧力を指摘する声もある。ウェルズ・ファーゴのマクロストラテジスト、ザカリー・グリフィス氏は、FRBによる月間1200億ドルの資産買い入れなどにより、資金が積み上がり、「短期債利回りに広く下方圧力をかけている」と述べた。
FRBが短期金融市場における資金吸収のための調節手段としているリバースレポ・ファシリティーの取引額は27日、過去最高の4850億ドルを記録した。
この記事に関連するニュース
-
米FRBのQT終了、来年4月との予想変わらず=NY連銀調査
ロイター / 2024年10月11日 9時50分
-
石破氏勝利で「急落」したが…日本株式市場、振れを伴いながらもレンジを切り上げる展開を予想【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月2日 16時40分
-
FRB流動性調節手段の資金フローに「異変」 QT軌道修正必要か
ロイター / 2024年10月2日 9時56分
-
FRBのリバースレポ、第3四半期末に利用急増 6月末以来の水準
ロイター / 2024年10月1日 14時23分
-
アングル:米債券市場、大幅利下げでインフレへの不安再燃
ロイター / 2024年9月27日 7時19分
ランキング
-
1わずか1週間で閉店「りゅう社長」"撤退劇"の真相 「話題作り?」との声もあったが実際は全然違った
東洋経済オンライン / 2024年10月25日 8時30分
-
2「事業撤退→年2000万個」チーズデザート成功の訳 ひとりの社員の熱意が、会社を動かした
東洋経済オンライン / 2024年10月25日 8時40分
-
3「問えるのは欲望がある人間だけなんです」AI開発、シリコンバレーの最前線で今起きていること
文春オンライン / 2024年10月25日 6時0分
-
4「年金だけで生活できない」はウソである…社労士が解説「国が認めている節税テクニック」の知られざる効果
プレジデントオンライン / 2024年10月24日 18時15分
-
5便利な「無料AI翻訳」なぜ仕事で使うとヤバいのか リスクは入力した情報の二次利用だけではない
東洋経済オンライン / 2024年10月25日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください