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EUの重債務国、利回り上昇への対応に苦慮する恐れ=ESRB

ロイター / 2021年7月1日 19時4分

 7月1日、 欧州システミックリスク理事会(ESRB)は、新型コロナウイルス対策で巨額の借り入れをした欧州連合(EU)の重債務国が、利回り上昇への対応に苦慮する恐れがあるとの年次報告書をまとめた。ブリュッセルの欧州委員会本部で5月撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)

[フランクフルト 1日 ロイター] - 欧州システミックリスク理事会(ESRB)は1日、新型コロナウイルス対策で巨額の借り入れをした欧州連合(EU)の重債務国が、利回り上昇への対応に苦慮する恐れがあるとの年次報告書をまとめた。

米債利回りがさらに上昇すれば、欧州の借り入れコストも上昇し、景気の回復が阻害される結果、重債務国が問題を抱えるリスクがあるとしている。

報告書は「イールドカーブのスティープ化がEUの景気回復にかなり先行することがあれば、米長期国債利回りの一段の上昇に伴う波及効果がEUの経済活動の重しになる恐れがある」と指摘。

「欧州の国債利回りが、現在見られているよりもかなり大幅に上昇すれば、債務の力学に悪影響が及びかねない。新型コロナ危機に突入した時点ですでに債務負担の重かった国は特にそうだ」との見解を示した。

ESRBは、前回の金融危機後に創設された機関で、EU域内の最大の金融リスクを特定し、当局に勧告を行うが、勧告に法的拘束力はない。

年次報告書は、ESRBの議長を務めるラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が1日に欧州議会に提出する。

ECBは、大規模な国債買い入れを通じて、国債利回りの上昇抑制を目指してきたが、新型コロナの感染収束を受けて買い入れ縮小を求める声が強まっている。

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