スウェーデン経済、23年はマイナス成長 住宅投資落ち込み響く

　２月２９日、スウェーデン統計局が発表した２０２３年国内総生産（ＧＤＰ）は０．２％減少した。写真は住宅の建設現場。スウェーデンのストックホルムで昨年９月撮影（２０２４　ロイター／Marie Mannes）

[ストックホルム ２９日 ロイター] - スウェーデン統計局が２９日発表した２０２３年国内総生産（ＧＤＰ）は０．２％減少した。物価高や金利上昇が痛手となった。

２３年第４・四半期ＧＤＰは前年比０．２％、前期比０．１％、それぞれ減少した。前期比での減少は３四半期連続。

住宅投資の落ち込みとサービス輸入増加が最大の重しとなった。一方、家計消費は６四半期ぶりに増加した。

速報値は前期比０．１％増、前年比横ばいだった。

アナリストの多くは少なくとも今年前半は成長低迷が続くとみている。インフレ率はピークの１０％超から大きく鈍化しているが、中央銀行が利下げに踏み切るのは早くても今年半ばと予想されている。

ここ数年で実質賃金が低下したことから、家計が支出に慎重になっているほか、住宅着工は一段と減少し、１９９０年代初めの経済危機以来の水準に落ち込むとみられている。