三菱自、全ての国内工場を一時停止 新型コロナの影響で

　三菱自動車工業は２日、国内における３つ全ての完成車工場での生産を今月中に一時停止すると発表した。ジュネーブで昨年５月撮影（２０２０年　ロイター/Pierre Albouy）

［東京　３日　ロイター］ - 三菱自動車工業<7211.T>は２日、国内における３つ全ての完成車工場での生産を今月中に一時停止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による部品調達の遅れと自動車需要の減退に対応する。

水島製作所（岡山県倉敷市）では、３月２７日から４月１０日まで軽自動車の組み立てラインを停止することを公表済みだが、登録車の組み立てラインも４月６日から２３日まで停止する。岡崎製作所（愛知県岡崎市）は９日から１７日まで、子会社のパジェロ製造（岐阜県坂祝町）は１３日から２０日まで同様の措置を取る。国内工場での一時停止による生産台数の減少は計１万８７００台になる。 水島製作所では、スポーツ多目的車（ＳＵＶ）「ＲＶＲ」や、３月に販売を開始した軽自動車の「ｅＫスペース」と日産自動車<7201.T>の「ルークス」などを生産している。岡崎製作所、パジェロ製造ではＳＵＶなどを生産している。

(新田裕貴)