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フェイスブック社員が業務拒否、トランプ氏発言容認のCEOに抗議

ロイター / 2020年6月2日 11時4分

米フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(写真)がトランプ米大統領の扇動的な発言を削除しない方針を示したことを受け、フェイスブックの社員らがザッカーバーグ氏に反対する意見をツイッターに相次いで投稿した。ワシントンで昨年10月撮影(2020年 ロイター/Erin Scott)

[1日 ロイター] - 米フェイスブックの社員は1日、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)がトランプ米大統領の扇動的な発言に適切に対応していないとし、同CEOへの批判をツイッターに相次いで投稿した。在宅勤務中の社員の一部は業務を拒否してデスクから立ち去った。

米国では先週、ミネソタ州で黒人男性が白人警官から首を圧迫され死亡する事件が起き、抗議デモが各地に広がっている。ツイッターは29日、デモに関連し「略奪が始まったら発砲が始まる」と書き込んだトランプ大統領の投稿について、「暴力を美化している」と注意喚起する表示をつけた。[nL4N2DB2TQ]

一方のフェイスブックは同じメッセージについて対応を取らず、ザッカーバーグ氏は29日、トランプ大統領の発言は「非常に攻撃的」としながらも、暴力扇動に対する同社のポリシーには違反していないとの見方を示した。

エンジニア7人で構成するチームは1日、「暴力をあおる投稿に対処しないフェイスブックの最近の決定は、地域社会の安全を維持するためのほかの選択肢を軽視するものだ。フェイスブック幹部に行動するよう求める」とツイッターに共同で投稿した。

ニュースフィード部門の製品デザインディレクター、ライアン・フレイタス氏は「マーク(ザッカーバーグ氏)は間違っている。彼の考えを変えるために可能な限り大きな声を上げていく」と指摘。社内変革に向け同僚に働き掛けていくとした。

また製品管理部門ディレクターのジェイソン・トフ氏は、ザッカーバーグ氏の発言などについて「誇りに思えない。大半の同僚も同じように感じている」とした。

製品デザイン部門のディレクター、デービッド・ギリス氏は、ツイッター社の対応を称賛。フェイスブックの決定は理解できるが、ポリシーに例外を作るべきだったとの見方を示した。

フェイスブックの広報担当、アンディ・ストーン氏は「とりわけ黒人コミュニティーに対して社員の多くが痛みを感じていると認識している。当社としては、社員が経営陣の考えに反対の場合、オープンに発言するよう後押ししており、コンテンツを巡って一層難しい決断を迫られる中、引き続き率直な意見を求めていく」と述べた。また、社員が休暇を使わずに抗議活動に参加することを認めるとした。

ある社員によると、ザッカーバーグ氏は毎週金曜日に行っている社員のQ&Aセッションを今週は2日に前倒しする見通しだ。

こうした中、オンラインセラピーを提供するトークスペースは、フェイスブックとの提供協議を打ち切ったことを明らかにした。トークスペースのオレン・フランクCEOは「暴力や人種差別、虚偽をあおるプラットフォームは支持しない」とツイートした。

*内容を追加しました。

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