多くの情報当局者、米兵殺害報奨金巡る情報信じず=トランプ大統領
ロイター / 2020年7月2日 9時31分
7月1日、トランプ米大統領は情報当局者はロシアがアフガニスタンのタリバン系武装勢力に対し米兵殺害に報奨金を支払ったという疑惑を信じておらず、自身は一切報告を受けていなかったと述べた。写真は5月22日、ホワイトハウスで記者会見するトランプ大統領(2020年 ロイター/Leah Millis)
[ワシントン 1日 ロイター] - トランプ米大統領は1日、情報当局者はロシアがアフガニスタンのタリバン系武装勢力に対し米兵殺害に報奨金を支払ったという疑惑を信じておらず、自身は一切報告を受けていなかったと述べた。
トランプ大統領はFOXビジネスネットワークとのインタビューで「多くの情報当局者はこのようなことが横行していたとは考えていなかった」とし、「情報が上に上げられることはなく、私には一切報告はなかった」と述べた。
情報当局の報告に詳しい米欧の政府筋4人によると、米政府はここ数週間に、ロシアがタリバン系武装勢力にアフガニスタン駐留の米軍および連合軍の兵士の殺害をけしかけたという疑惑を裏付ける新たな報告を受けたという。この結果、米政府の専門家らは、米国家安全保障局(NSA)が同疑惑の信ぴょう性を疑ったというのは信用できないと考えるようになったという。
政府筋のうち1人と別の関係者は、米情報当局はロシアがタリバン系武装勢力にアフガニスタン駐留の米兵士を殺害するようけしかけたのは事実だと確信しているが、報奨金を支払ったかどうかについては内部で議論が交わされていると述べた。
別の関係者は、米中央情報局(CIA)はこの疑惑が事実だという十分な確信があったため、5月に「ザ・ワイヤー」として知られる日報「CIAワールド・インテリジェンス・レビュー」に盛り込んだと明らかにした。日報に入ったという事実は、「同情報が未確認で完全なものではないとする政権側の主張を骨抜きにしている」と関係者は指摘した。
オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は1日、ロシアによる報奨金提供の報道が裏付けられれば、米国は「強力」に対応すると表明した。詳細には踏み込まなかった。
民主党のペロシ下院議長は同日、米政府は即座にロシアに対する制裁を発動すべきだと訴えた。ホワイトハウスは、ペロシ氏を含む議会指導部は2日に説明を受ける予定だと明らかにした。
*内容を追加して再送します。
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