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トランプ氏が「対中協調を困難にした」、最後の香港総督が指摘

ロイター / 2020年7月2日 11時22分

 7月2日、英国統治時代最後の香港総督、クリス・パッテン氏(写真)は1日、香港を巡る最近の中国の行動について、トランプ米大統領が国際的な協調対応を困難にしたとの見方を示した。写真は香港で2017年9月撮影(2020年 ロイター/Bobby Yip)

[ロンドン 1日 ロイター] - 英国統治時代最後の香港総督、クリス・パッテン氏は1日、香港を巡る最近の中国の行動について、トランプ米大統領が国際的な協調対応を困難にしたとの見方を示した。国際・欧州問題研究所(IIEA)主催のオンラインセミナーで述べた。

英国から中国に返還されて23周年を迎えた香港では1日、施行された国家安全維持法への抗議活動が行われた。警察は催涙スプレーや放水銃でデモ隊の排除に乗り出した。

パッテン氏は「われわれが、ともに立ち上がることが非常に重要。中国と新たな冷戦を始めるわけではなく、中国がひどい振る舞いをした時に、中国に翻意を促すということだ」と述べた。

その上で「西側のリーダーたる現在の米大統領は、連携というものをあまり重視していないようだ。これが国際協調をより難しくしている」とした。

パッテン氏は、民主党のバイデン氏が率いる政権が誕生すれば、欧米は中国についてうまく協力できるのではないか、とも述べた。

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