米共和ブッシュ元政権の当局者ら、大統領選で民主バイデン氏支持へ
ロイター / 2020年7月2日 11時54分
7月2日、米共和党のブッシュ(子)元政権時代の数百人の当局者が、11月の大統領選に向け民主党の候補指名を確実にしたバイデン前副大統領を支持する構えであることが、関係者の話で明らかになった。写真はワシントンで6月撮影(2020年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 1日 ロイター] - 米共和党のブッシュ(子)元政権時代の数百人の当局者が、11月の大統領選に向け民主党の候補指名を確実にしたバイデン前副大統領を支持する構えであることが、関係者の話で明らかになった。共和党関係者が同党現職のトランプ大統領再選に反対する動きが相次いでいる。
ブッシュ政権時代の閣僚やその他の高官を含む当局者らはバイデン氏支持に向け、特別政治活動委員会(スーパーPAC)を立ち上げた。第43代大統領のブッシュ氏にちなみ「バイデン氏のための同窓会43」という名前が付けられたという。
同グループは、著名な共和党員がバイデン氏を称賛する動画の公表や激戦州で有権者に投票を呼び掛ける運動を計画している。
このスーパーPACの前にも、共和党寄りの組織がトランプ氏の再選に反対する動きが表面化していた。新型コロナウイルス流行や、人種差別および警察の暴力を抗議する全米のデモへのトランプ氏の対応が、身内の共和党の一部の反感を買っていることを物語っている。
「同窓会43」のまとめ役の一人であるジェニファー・ミリキン氏は「われわれは正常と異常が何かを分かっており、現在目にしている状況は極めて異常だ。大統領が危険要因だ」と主張した。
ミリキン氏によると、ブッシュ元大統領の事務所は同スーパーPACについて知らされているが、ブッシュ氏は関与しておらず、同PACの目的に賛同するかどうかを明らかにしていないという。
ブッシュ氏の広報担当、フレディー・フォード氏は、ブッシュ氏は引退しており「今回の選挙には関与しない」と述べた。
スーパーPACは無制限に献金を集めることが認められており、特定の候補を支援するために広告を展開したりイベントを開くことができる。ただ、候補者の選挙陣営と連携したり連絡を取ることは、法律で禁じられている。
バイデン陣営はコメントを控えた。
トランプ陣営の広報担当者、エリン・ペリン氏は「同窓会43」について「正当に選ばれた米大統領を苦境に陥れようとするまた別の試みだ」と批判した。
トランプ氏は自身に批判的な共和党員や保守派の著名人を軽蔑する発言をこれまでに行っており、ツイッターで共和党の「ネバー・トランパー(何が何でもトランプ氏を認めない人)」は「人間のくず」とこき下ろしている。
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