EU保健当局、新型コロナ隔離短縮の動きけん制 リスク警告
ロイター / 2020年9月3日 8時24分
9月2日、EU保健機関のトップは、新型コロナウイルス感染者の一部は2週間以上経ってから感染が分かるとして、感染対策としての隔離期間を現行の14日から短縮しないよう欧州諸国政府に求めた。写真は4月、ベルリンの店舗入り口で撮影(2020年 ロイター/Axel Schmidt)
[ブリュッセル 2日 ロイター] - 欧州連合(EU)保健機関のトップは2日、新型コロナウイルス感染者の一部は2週間以上経ってから感染が分かるとして、感染対策としての隔離期間を現行の14日から短縮しないよう欧州諸国政府に求めた。
欧州では、ドイツがオランダやノルウェーに続き、隔離期間を短縮する方針をEU当局に伝えたことが、8月下旬の会議の議事要旨で明らかになった。
欧州疾病予防管理センター(ECDC)のアモン所長は2日、欧州議会で「隔離期間を短縮すればどのようなリスクを負うことになるのか、一定の証拠を示す方針だ」と述べた。
新型コロナ対策の隔離期間は、現行では14日間が標準的となっているが、同所長は、感染者の3─4%は14日以上経って初めて感染が分かると指摘した。
ドイツは前週、海外の高リスク地域からの帰国者に義務付ける隔離期間を10月から5日間とすることを決定した。
こうした感染対策の部分的な緩和の一方で、欧州では新規感染者が再び増加する傾向にある。
アモン所長は、EU27カ国と英国、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインの感染状況をまとめたデータについて、今週時点で人口10万人当たりの感染者は46人と、3月時点の水準近くまで増加していると警鐘を鳴らした。
ECDCのデータによると、欧州では10万人当たりの感染者が3月に約40人へと徐々に増加し、その後も増え続けて4月末までに約70人に達した。
この記事に関連するニュース
-
ドイツが転向を迫られた「移民難民問題」の深刻 テロ続発で高まる懸念、右派躍進に募る危機感
東洋経済オンライン / 2024年9月19日 8時0分
-
エムポックス対策、医療従事者と濃厚接触者にワクチン無償提供へ(シンガポール)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月5日 16時0分
-
ノルウェーのエネ産業にロシアの脅威、欧州7カ国安保当局が指摘
ロイター / 2024年8月27日 13時21分
-
PCR検査で隔離1週間短縮も エムポックス推定、名古屋大
共同通信 / 2024年8月26日 18時56分
-
米保健当局、無料の新型コロナ検査キットを9月下旬から配布へ
ロイター / 2024年8月26日 9時40分
ランキング
-
1ヒズボラ、対イスラエル攻撃激化=一斉爆発で「最初の報復」
時事通信 / 2024年9月22日 19時59分
-
2先住民が遺した壁画に「当時の人類が見たはずがない生物」が描かれていた「謎」...南ア大学チーム
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月22日 13時5分
-
3スリランカ大統領選、野党勝利へ 現職のウィクラマシンハ氏敗北
共同通信 / 2024年9月22日 18時21分
-
4「慰安婦は強制ではなかった」韓国・大学教授の発言に学生ら騒然
KOREA WAVE / 2024年9月22日 11時56分
-
5中国SNS「日本でも中国人狙った事件多い」 根拠ない投稿で深圳の男児刺殺を矮小化
産経ニュース / 2024年9月22日 17時51分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください