米民主党装ったなりすましメール発覚、不正アクセス招く恐れ
ロイター / 2020年10月2日 14時26分
10月1日、サイバーセキュリティー会社プローフポイントによると、11月の米大統領選を前に民主党公認を装いボランティアを募るなりすましメールが多数、送られたことが明らかになった。写真はワルシャワで2013年2月撮影(2020年 ロイター/Kacper Pempel)
[サンフランシスコ 1日 ロイター] - サイバーセキュリティー会社プローフポイントによると、11月の米大統領選を前に民主党公認を装いボランティアを募るなりすましメールが1日に多数、送られたことが明らかになった。マルウエア(悪意あるプログラム)が仕込まれており、不正アクセスを試みる可能性がある。
同社の脅威研究部門シニアディレクター、シェロッド・デグリッポ氏は、メールの文面は民主党全国委員会のウェブサイトに使われている文言を模倣しており、第1回候補者討論会後の大統領選への関心の高まりに乗じようとしていると説明。
メールにはワード文書が添付されており、そこに含まれるマクロ機能が受信者によって有効化されると、パスワードを盗むことができるマルウエア「エモテット」がインストールされる。
民主党全国委員会の広報担当、クリス・メーガー氏は、サイバー攻撃の犯人は時事的話題を利用して不正アクセスを試みる傾向があると指摘し、メールや添付ファイルの開封を注意深く行うよう呼び掛けた。
プルーフポイントによると、問題のメールは1日夕までに東海岸で約3万通発信された。
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