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高齢・肥満男性に重症リスク、トランプ氏コロナ陽性で専門家指摘

ロイター / 2020年10月2日 23時54分

新型コロナウイルス検査で陽性となったトランプ米大統領の性別や74歳という年齢、体重はいずれも症状が悪化しやすい要因であり、理論的には4%程度の死亡確率になる。医療専門家が2日、指摘した。写真は9月30日撮影(2020年 ロイター/Carlos Barria)

[ロンドン/フランクフルト 2日 ロイター] - 新型コロナウイルス検査で陽性となったトランプ米大統領の性別や74歳という年齢、体重はいずれも症状が悪化しやすい要因であり、理論的には4%程度の死亡確率になる。医療専門家が2日、指摘した。

全体的な健康状態や活動レベル、既往症、これまでの研究などによって大きく変わってくるため、正確な確率を算定するのは難しい。

全米経済研究所(NBER)の7月の論文によると、健康な70─79歳の男女が新型コロナに感染した場合、死亡確率は4.6%に上る。英ケンブリッジ大のデービッド・シュピーゲルハルター教授は、英国の初期の流行で74歳の白人の死亡確率は3─4%と指摘。世界中の医師が治療の経験を重ねたことで、現在のリスクは「おそらくいくらか下がっている」と述べた。

ホワイトハウスの医師が6月に提供した情報によると、トランプ氏を肥満に分類される。米疾病対策センター(CDC)が8月に公表したデータでは、これにより入院が必要なリスクが3倍になるという。

CDCは、他に病気を持たない65─74歳の人が新型コロナ感染症で死亡する確率が18─29歳と比べて90倍高いとも示した。

グラスゴー大のナビード・サッタール教授は、トランプ氏に慢性疾患はなさそうで、頻繁にゴルフし、よく歩くなど活動的なことから、重症化のリスクを一部相殺する可能性があると指摘した。

CDCのデータはトランプ氏が受けるであろう最先端の医療を考慮していないが、医療専門家はトランプ氏の医師団が通常の治療法ではなく、実験的な手法を使おうとすべきではないと警告した。

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